回復期リハビリテーション病院について
回復期リハビリテーション病院は、脳血管疾患または大腿骨頚部骨折の病気で急性期を脱しても、
まだ医学的・社会的・心理的な支援が必要な患者さんに対して、多くの専門職種がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施し、
心身共に回復した状態で自宅や社会へ戻っていただくことを目的とした病院です。
リハビリテーションの流れ
脳疾患の場合
入院〜数日
・各種療法士が初期評価を行い、患者様の身体動作を見て現状の能力の判断・治療プログラムの作成を行います。
・2日目から本格的にリハビリテーションを開始し、患者様に合わせたリハビリテーションを進めていきます。
・入院から早期に家屋調査を行うことで、どのような能力が今後必要か調査をさせていただき、リハビリテーションの参考にさせていただきます。
数日~3カ月
・起居や起立などの基本的動作から更衣、トイレ、歩行などの応用動作を患者様の能力に合わせて進めていきます。
・入院から2週間以内に面談を行い、ご家族と医師・看護師・相談員・各療法士と現状の報告、治療の方針を話し合います。面談は1ヶ月に一回行う予定です。
3ヶ月~4ヶ月
・退院に向けて実用的な訓練を中心に行い、杖を使用しての歩行訓練や屋外歩行訓練などを進めていきます。
・自宅での生活を見据えて、掃除や調理など応用的な訓練を行い、QOL向上を目指します。
4ヶ月~退院に向けて
・交通手段の獲得のために公共交通機関や、ご自宅への患者様と一緒に伺わせて頂き、福祉用具の選定や家屋改修のサポートも進めていきます。
・復職に向けてのサポートとして就労支援事業所の紹介や体験などを患者様の希望に併せて対応します。
・自動車免許の再獲得を希望される患者様向けにドライビングシミュレーターなども用います。
退院後〜
・退院後、当院では外来リハビリ・訪問リハビリでのサポートを行っています。
・入院時のスタッフより、申し送り等共有できるためスムーズな介入が可能になっています。